雨漏りが起きる原因は? 補修方法や業者の選び方などを詳しくご紹介

雨漏りが起きる原因には、さまざまなものがあります。原因を知っておけば、早めに対処することができるでしょう。とはいえ、どんなことが原因になっているのか、雨漏りの修理はどうしたらいいのかなど、分からない点も多く出てくると思います。また、雨漏りと間違えやすい症状があるので注意が必要です。

そこで、本記事では、雨漏りの原因や対処法などについてご紹介します。

  1. 雨漏りの原因にはどんなものがあるのか?
  2. 雨漏りと間違えやすい症状は?
  3. 雨漏りを補修するには?
  4. 業者へ依頼したほうがいい場合とは?
  5. 雨漏り修理業者を選ぶポイント
  6. 雨漏りの原因や修理でよくある質問

雨漏りは放置すると深刻な被害をもたらします。雨漏りの原因や補修などについて知っておき、万が一に備えて対策を講じておきましょう。

1.雨漏りの原因にはどんなものがあるのか?

雨漏りの原因について考えていきましょう。

1-1.屋根の劣化

屋根に劣化が生じると、雨漏りが起こりやすくなります。屋根材が経年劣化によって防水性が失われ、水をとおしやすい状態になっている場合もあるでしょう。サビ・へこみ・穴・屋根材のずれや浮きなどが生じ、雨漏りを招くケースもあります。こまめに点検を行い、異常を早期に発見して対処することが、雨漏りを予防するためにできる対策です。

1-2.外壁の劣化

外壁も劣化が進みやすい場所で、ひび割れやクラックなどが生じることで、雨漏りが起こりやすくなります。ヘアクラックと呼ばれるわずかなひび割れであれば、雨漏りの心配は少ないでしょう。しかし、幅3mmを超えるひび割れは、雨漏りを招く危険性が高いので注意してください。経年劣化により、外壁のコーキングがひび割れやはがれを起こしている場合も、雨漏りの原因となります。コーキングの平均寿命は10年程度です。しかし、定期的に点検をし、早めに補修を行って予防に努めましょう。

1-3.ベランダの劣化

ベランダの劣化でも雨漏りが起きる場合があります。防水層や排水口などに劣化が生じている場合や、排水口がつまっている場合などは、雨漏りを招く恐れがあるでしょう。防水層は経年劣化が起こり、防水シートや防水塗装にひび割れ・はがれ・破れなどが発生します。定期的にメンテナンスを実践しておけば、雨漏りを避けることができるでしょう。排水口はこまめに掃除をし、つまりなどを解消しておくことが大切です。

2.雨漏りと間違えやすい症状は?

雨漏りと間違えやすい症状とはどんなものなのでしょうか? 具体例をご紹介します。

2-1.結露

結露は、雨漏りと間違えやすい症状の1つでしょう。気密性が高い住宅では結露が発生しやすく、知らぬ間に水が溜(た)まり、窓から壁に浸水して雨漏りと間違えてしまうのです。窓付近に水が溜まっていたり、濡(ぬ)れていたりする場合は、換気しながら様子を見てみましょう。

2-2.漏水

漏水は、配管から水が漏れ出している状態を指します。配管周りに水漏れが起きているため、雨漏りとの判別がしやすいでしょう。雨漏りではなくても、漏水は放置せず、水道メーターなどを確認し、水道会社へ相談することをおすすめします。

2-3.屋根掃除後の落水

水を使って屋根掃除をした後は、落水があります。落水を雨漏りと間違えてしまうケースもあるのです。本来、屋根は外部からの浸水を防ぐ役割を担っています。雨漏りと勘違いしないよう、屋根掃除後は落水があることを知っておきましょう。

3.雨漏りを補修するには?

雨漏りの補修はどうすればいいのでしょうか? 具体的な補修方法をご紹介します。

3-1.防水シートで覆う

屋根から雨漏りが起きている場合は、応急処置として防水シートで屋根全体を覆いましょう。防水シートがずれないようテープや土嚢(どのう)で固定しておくと安心です。

3-2.コーキングを埋め直す

外壁のコーキングが劣化している場合は、コーキングを埋め直す補修を行いましょう。コーキングは、ホームセンターなどで市販されています。外壁材に合うものを選んで使ってください。

3-3.原因をきちんと究明することが大切

雨漏りは、原因をきちんと究明することが大切です。原因を特定できれば、適切な補修を行うことができます。しかし、一般の人では雨漏りの原因を正確に特定するのが難しいのです。応急処置をしたら、原因の特定と適切な補修をしてもらい、再発を防ぐためにもプロの業者に依頼しましょう。

4.業者へ依頼したほうがいい場合とは?

雨漏りの補修をプロの業者に依頼したほうがいいのはどんなケースなのでしょうか?

4-1.原因を究明したい場合

雨漏りの原因をしっかり究明して適切な補修を施したいなら、プロの業者に依頼しましょう。業者は、雨漏りの原因を特定するために、目視調査・散水調査・発光液調査・赤外線サーモグラフィー調査などを行うのです。肉眼では発見できない原因も、業者による調査で判明します。

4-2.屋根材の張り替えなどを要する場合

屋根の劣化で張り替えなどの補修を要する場合、高所作業を伴います。一般の人が無理に行うと、落下などの事故が起きる恐れがあるため、プロの業者へ依頼することが大切です。

4-3.外壁の塗り替えを要する場合

外壁の劣化が原因で雨漏りが起きている場合、外壁の塗り替えを必要とするケースがあるでしょう。外壁の塗り替えは、コーキングやひび割れなどの補修を行ってから始めます。適切な補修を行ってから塗り替えをしなければ、雨漏りが再発してしまうからです。プロの業者に依頼し、確実な補修と塗り替えをしてもらってください。

4-4.多くの雨漏りはプロに補修してもらったほうがいい

雨漏りの原因は、複数箇所にあるケースも珍しくありません。簡単な応急処置であれば、自分で行うこともできます。しかし、確実に補修し、再発しないよう対策を講じるためには、プロの業者に依頼することが重要なのです。多くの雨漏りは、自分で解決しようとせず、業者に点検と補修を依頼したほうが安心でしょう。

5.雨漏り修理業者を選ぶポイント

雨漏り修理業者を選ぶ際、どんな点に注意すればいいのでしょうか? 業者選びのポイントをご紹介します。

5-1.雨漏りの補修実績が豊富であること

雨漏りの原因究明や補修は、熟練した技術を要します。業者を選ぶ際は、必ず雨漏りの補修実績が豊富であることを確かめておきましょう。

5-2.親身になって考えてくれる

修理業者は、技術面だけで判断せず、対応などをチェックすることも大切です。問い合わせや質問に対し、親身になって考えてくれる業者を選びましょう。迅速かつ丁寧な対応をしてくれる業者なら、安心感を抱くことができます。

5-3.アフターフォローがしっかりしている

雨漏りの補修後は、トラブルや不具合などが起こることも予想されます。万が一に備え、アフターフォローがしっかりしている業者を選ぶことも大切です。アフターフォローが万全な業者であれば、保証の範囲内で無償修理などの対応をしてもらえます。

5-4.料金体系が明確であること

業者によって補修費用はさまざまです。複数の業者で見積もりを出してもらい、比較検討してください。料金体系が明確な業者は、追加料金の発生や法外な料金請求などのトラブルがなく、安心して依頼することができます。

6.雨漏りの原因や修理でよくある質問

雨漏りの原因や修理に関する質問を集めました。

Q.雨漏りが起きていなくても、点検は定期的に受けたほうがいいのか?
A.はい、受けたほうがいいでしょう。特に、台風などが来た後は、屋根や外壁がダメージを受け、損傷している可能性があります。すぐに被害はなくても、損傷箇所から少しずつ浸水が起きる可能性が否定できません。安心して暮らすことができるよう、定期点検は必ず受けてください。

Q.雨漏りの原因究明をするために行う調査は、結果をどのように報告してもらえるのか?
A.調査時に撮影した写真などを交え、細かく報告をしてもらえます。写真を見ることで、損傷箇所や劣化部位などをしっかり確認できるでしょう。とはいえ、業者ごとに報告の仕方は異なります。事前に調査方法や結果報告のやり方などを聞いておくと安心です。

Q.雨漏りの調査や補修をしてもらう際は、気になる箇所をメモしておいたほうがいいのか?
A.はい、メモや写真に残しておくと、状況が伝わりやすいでしょう。雨染みだけでなく、雨音が響く場所などもメモに記載しておき、調査や補修がスムーズに進むよう準備しておいてください。

Q.業者の見積もりは、どんな点を比較したらいいのか?
A.内訳や単価などを細かく見て比較しましょう。業者によって内訳や単価が異なるからです。違和感を抱く部分があれば、業者に内容を確認しましょう。

Q.天窓から雨漏りが起きることもあるのか?
A.はい、あります。天窓は、コーキングなどの劣化やサッシの緩みなどが原因で、雨漏りが起きる可能性があるでしょう。定期的に点検を受け、雨漏りの防止に努めてください。

まとめ

雨漏りは放置すると被害が拡大します。雨漏りが起きる原因を究明し、適切な補修をすることが大切です。雨漏りの原因や補修方法などを知っておき、事前に対処しておきましょう。ただし、雨漏りが起きている場合、補修を一般の人が行うのが難しいため、プロの業者に依頼することをおすすめします。業者選びのポイントも併せて覚えておいてください。