空き家によって生じるリスクとは? 対策法と共に徹底解説!

「親や兄弟が家を残して亡くなったが、空き家にして残している」という人は多いことでしょう。しかし、長い間空き家をそのままにしておくとさまざまなリスクがあります。「空き家を取り壊して更地にすると固定資産税が高くなる」という理由で、あえて空き家を放置している人もいるでしょう。しかし、現在は空き家を放置しているとより税金が高くなる可能性もあります。

そこで、今回は空き家を放置するリスクを紹介しましょう。

  1. 空き家問題は年々深刻になっている
  2. 空き家を所有し、放置するリスク
  3. 空き家問題を解決する方法
  4. 空き家に家財道具がある場合の対処法
  5. 空き家のリスクに関するよくある質問

この記事を読めば、空き家を処分する方法も分かります。空き家を所有している人や空き家の処分を考えている人は、ぜひこの記事を読んで、処分方法を決める参考にしてください。

1.空き家問題は年々深刻になっている

現在、日本全国にある空き家の数は約850万戸です。この空き家の多くが、手入れもされずに放置されています。空き家を放置すると以下のような問題が出てくる可能性があるでしょう。

  1. 景観が悪化する
  2. 空き家の倒壊などの危険性が高まる
  3. 空き家が犯罪の温床になる
  4. 空き家がある地域の土地価格が下がる
  5. 空き家のリスクに関するよくある質問

このような問題を総称したのが「空き家問題」です。空き家問題は年々深刻化しており、特に地方では重大な問題となり続けるでしょう。

2.空き家を所有し、放置するリスク

では、空き家を所有して放置すればどんなリスクがあるんですか? この項では、その一例を紹介しましょう。

2-1.空き家で起きた問題はすべて持ち主の責任となる

空き家を放置しておくと景観が悪化するだけではありません。ホームレスが入り込んだり不良がたまり場として使ったりすることもあるでしょう。その結果、空き家が犯罪の現場になることもあります。さらに、放火された場合、空き家だけでなく近隣にまで迷惑をかけることもあるでしょう。この場合、責任はすべて空き家の所有者とされます。たとえば、空き家が放火されて近隣の家まで延焼した場合、空き家の所有者が補償しなければならなくなるケースもあるでしょう。

2-2.行政から指導が入ることもある

2015年に「空き家対策特別措置法」という法律が制定されました。この法律により、景観を著しく損なっている空き家や倒壊の危険性がある空き家は、行政が対策を講じるように働きかけることができるようになったのです。勧告を無視していると行政が強制的に空き家を撤去し、後で費用を持ち主に請求するケースもあります。

2-3.固定資産税が増額される可能性がある

空き家を取り壊さない理由に、固定資産税を上げる人は多いでしょう。空き家を壊して更地にすると、固定資産税が最大で6倍増えます。しかし、空き家対策特別措置法が制定されて以降は、治安の悪化や倒壊のリスクがある空き家は、固定資産税の優遇が受けられなくなりました。ですから、空き家を放置しているとある年からいきなり固定資産税が6倍になる可能性もあります。

2-4.相続が難しくなる

空き家と土地の所有者が亡くなった場合、相続の問題も生まれます。相続してもマイナスになるだけの財産がある場合、「相続放棄」という手段もあるでしょう。しかし、相続放棄するとすべての財産を放棄しなければなりません。空き家と土地、そして別に自宅を保有していた人が亡くなった場合、「空き家と土地は放棄して、今住んでいる自宅は相続したい」ということはできないので注意しましょう。相続を押し付け合い、いつまでも相続問題が解決しないこともあります。

3.空き家問題を解決する方法

この項では、自分の所有する家屋をリスクが生じる前に片付ける方法を紹介します。

3-1.空き家は傷む前に使い道を決める

人が住まない家はすぐに傷みます。一度傷んでしまった家を修繕するのは費用もかかるものです。ですから、傷む前に壊す・売却する・賃貸に出すなどの使い道を決めましょう。どうしてもしばらく空き家のままで放置する必要がある場合は、家の換気や手入れを定期的にすることが大切です。

3-2.自治体にも相談する

自治体の中には、空き家問題対策として市が空き家を借りたい人を募集しているケースもあります。UターンやIターンをする人向けの賃貸物件しているところもあり、不動産業者に管理を任せるより借り手がつきやすいこともあるでしょう。空き家を貸したいがあてがない場合は、早めに自治体に相談してください。

3-3.空き家を取り壊す場合は遺産相続に絡める

遺産として家と土地が残され複数人で分割する場合、解体費用をどうするかでもめることもあります。この場合、土地を相続する人が対価として解体費用を出すことで納得してもらってもいいでしょう。また、解体費用を相続人全員で出し、更地を売却してそれを分割相続する方法もあります。誰か1人に負担が集中しないようにしましょう。

3-4.どうして空き家を残したい場合は管理計画を立てる

空き家を残したい場合は、管理をしっかりとしましょう。空き家が遠方にあって自分では管理できない場合、空き家管理を請け負う業者などに依頼して、家の維持に勤めてください。放置しておいてはいけません。

4.空き家に家財道具がある場合の対処法

空き家に家財道具が残っていると解体できません。自分たちで自治体のゴミ出しルールに沿って家財を処分できればいいのですが、「できるだけ短期間で一挙に片付けたい」場合は、不用品回収業者の利用がおすすめです。業者の中には買取もできるところもあるので、売却したいものがある場合は、買取と回収の両方を請け負っている業者に依頼しましょう。

5.空き家のリスクに関するよくある質問

この項では、空き家のリスクに関する質問を紹介します。

Q.マンションでも空き家問題は起こるのでしょうか?
A.はい。マンションの場合はゴーストタウン化が大きな問題になっています。

Q.遺産相続がこじれて空き家の扱いが決まらない場合、放置しておくのはしょうがないのでしょうか?
A.いいえ。相続人が決まっていない場合は、相続権がある人全員で管理していくことが必要です。

Q.空き家を壊して更地を放置しておく分には問題ないでしょうか?
A.いいえ。空き家ほど問題にはなりませんが、田畑などは雑草がしげると近隣の田畑に迷惑がかかります。

Q.空き家を自分で解体することはできませんか?
A.いいえ。がれきの処理などがあるので個人で家屋の解体は難しいでしょう。

Q.空き家は放っておいたらどのくらいで傷み出しますか?
A.早ければ半年ぐらいでカビが多量に発生する可能性もあるでしょう。

まとめ

今回は空き家のリスクを紹介しました。空き家は時間がたつほど解体以外の選択肢がなくなります。空き家になると決定した時点で、将来どうするか早めに考えましょう。