外壁素材の種類や特徴を解説! 選び方のコツはコレ!

「家を建てるのだけど、外壁の素材選びで悩んでいる」という人はいませんか? 外壁素材にはさまざまな種類があります。それぞれに特徴とメリット・デメリットがあるので、それを承知した上で目的や用途にあったものを選ぶことが大切です。

今回は、一般住宅に使われる主な外壁素材とその特徴を紹介します。

  1. 外壁素材の役割
  2. 一般住宅で使われている外壁素材
  3. 外壁素材を選ぶコツ
  4. 外壁工事をする業者は実績で選ぶ
  5. 外壁素材に関するよくある質問

この記事を読めば、外壁素材を選ぶポイントなどもよく分かるでしょう。外壁素材について知りたいという人は、ぜひ選択の参考にしてください。

1.外壁素材の役割

外壁素材にはさまざまな種類があります。では、外壁素材はどんな役割を担っているのでしょうか? この項ではその一例を紹介します。

1-1.外壁の美観を整える

外壁素材は、種類によって見た目が異なります。美しく人目を引く家は、外壁素材が家のデザインとマッチしていたり色合いが美しかったりしているものが大半です。また、カントリー風、北欧風など「~風」というデザインにはそれぞれ適した外壁素材があります。

1-2.家を守る

外壁は家を雨風や紫外線から守っています。外壁素材によっては防水性や防火性に特化したものもあり、家を建てる環境によっては「この外壁素材が特におすすめ」というものもあるでしょう。逆に、外壁素材によっては湿気や気温の変化に弱かったりします。外壁素材の特徴をよく知って選ぶことが大切です。

1-3.生活を快適にする

外壁素材によっては、断熱性や防音性に優れたものがあります。より快適な生活をすることを基準に外壁素材を選んでもいいでしょう。

2.一般住宅で使われている外壁素材

では、外壁素材にはどのような種類があるのでしょうか? この項では、現在主流の外壁素材を紹介します。

2-1.サイディング

サイディングとは薄い板状になっている外壁素材です。材料によって窯業系(ようぎょうけい)・樹脂系・金属系などの種類があります。工場で生産して現場で外壁に貼りつけていくので、品質が安定していて誰が工事をしても仕上げに差が出にくいのが特徴です。また、種類が豊富で色々なデザインがそろっています。その一方で、継ぎ目にコーキング材を使用しているので、これが劣化するとサイディング自体に劣化がなくても修繕が必要となるのがデメリットです。

2-2.モルタル

モルタルはセメント・砂・水をまぜたもので、1990年代前半までは外壁素材の主流でした。防火性に優れており、工法の仕上げによってさまざまなデザインを作ることができます。サイディングよりももっとオリジナリティにあふれた外壁にしたいという場合におすすめです。デメリットとしては、工事をする職人の腕によって仕上がりに大きく差が出ることが上げられます。また、ひび割れしやすく、劣化が始まると見た目が悪くなりやすいのもデメリットです。

2-3.タイル

タイルはデザイン性が高く、耐久性が非常に高いのが特徴の外壁素材です。サイディングやモルタルよりもメンテナンス期間が長いという理由で選ぶ人もいるでしょう。ただし、一度劣化が始まると浮きや剥がれが起き、下地があっというまに傷んでしまうこともあります。また、メンテナンスも含めた工費が高いこともデメリットの1つです。

2-4.ALC

ALCは、ケイ酸質・石灰質・アルミニウム粉末を主原料とした軽量気泡コンクリートパネルです。耐火性、耐熱性に優れているばかりでなく、軽いのが最大のメリットになります。その一方で、耐水性はほとんどありません。ですから、耐水性の仕上げ材と組み合わせて使われます。この仕上げ材が劣化するとALC自体に問題はなくても、外壁が傷むので定期的なメンテナンスが必須です。

3.外壁素材を選ぶコツ

では、外壁素材を選ぶ際、どのようなポイントに注目すればいいのでしょうか?この項では、その一例を紹介します。

3-1.耐性で選ぶ

外壁素材によって、防火性・防水性・耐震性・耐熱性が異なります。家を建てる際、最も重視したい耐性を考え、それに優れた外壁素材を選びましょう。

3-2.値段で選ぶ

外壁素材は素材ごとに値段が変わります。耐性が高いほど値段が高い傾向があるので、予算とよく比べて選んでください。また、サイディングに比べるとタイルやALCは高めです。

3-3.メンテナンスのしやすさで選ぶ

外壁素材は素材によってメンテナンス期間や方法が異なります。こまめにメンテナンスが必要な素材は、それだけ維持費がかかるので、初期費用が安くてもトータルで費用がかかると考えましょう。

4.外壁工事をする業者は実績で選ぶ

外壁のメンテナンス工事は定期的に行わなければならないので、工事や塗装を請け負う業者はたくさんいます。業者の中には費用の安さをウリにしている業者もいるでしょう。しかし、業者は実績や口コミで選んだほうが満足いく工事をしてもらえます。今はサイトを開設している業者も多いので、実績は確認しやすいでしょう。また、口コミサイトも参考になります。

5.外壁素材に関するよくある質問

この項では、外壁素材に関する質問を紹介します。

Q.家によっては使えない外壁素材があるのですか?
A.はい。詳しくは業者に相談してください。

Q.外壁素材のメンテナンスはどのくらいの期間が目安ですか?
A.8~20年に1度といったところですが、家が建っている環境によって変化することもあります。

Q.外壁素材は値段的にサイディングが安価なのでしょうか?
A.一概にそうとは限りません。高価なサイディングもあり、家のデザインによってはほかの素材のほうが安い場合もあります。

Q.自然素材の外壁素材は耐火性に不安がありますが、大丈夫ですか?
A.自然素材というと木材が代表的ですが、仕上げ材で耐火性を上げてありますので問題ありません。ただし、定期的なメンテナンスは必要です。

Q.外壁素材のメンテナンスはDIYで可能でしょうか?
A.応急処置は可能ですが徹底したメンテナンスは業者に依頼してください。

まとめ

今回は、外壁素材の種類や選び方の特徴について解説しました。外壁素材は素材ごとに見た目や性能が異なります。デザインだけでなく機能やメンテナンス性などによって選びましょう。