LEDを白熱電球と蛍光灯と徹底比較!電球選びのポイント

電気代を節約する方法でまず思い当たるのは「照明」の選び方でしょう。毎日毎晩使うものなので、月や年単位の費用には大きな差が生まれます。最近は、電球売り場では白熱電球のほかに、蛍光灯やLEDなど選択の種類も増えました。いったいどの電球をどこで使えばよいのでしょうか。

それでは、白熱電球と蛍光灯、LED電球のそれぞれのメリットとデメリットをご紹介します。

  1. LEDのメリットとデメリットを比較
  2. 白熱電球のメリットとデメリットを比較
  3. 蛍光灯のメリットとデメリットを比較

1.LEDのメリットとデメリットを比較

1-1.LEDのメリット

LED電球は発光ダイオードという半導体を用いた電球です。信号機や巨大スクリーンなどいろいろな機器に使われています。わたしたちにとって最も身近なかたちがLED電球というわけです。LEDの最大のメリットは消費電力と寿命でしょう。電気代は白熱電球の約5分の1です。たとえば、家の電気代がすべて白熱電球で、照明の電気代に5,000円かかっていると仮定しましょう。すべてをLEDに変えるだけで照明の電気代は1,000円になるのです。また、LED電球の寿命は、白熱電球の約20倍、蛍光灯の約3倍以上になります。

1-2.LEDのデメリット

消費電力と寿命を見ると、LEDはほかの電球に比べて断然優勢のように見えますが、LEDにもデメリットはあります。まず、初期費用が高いという点です。白熱電球は100円ほどで買えますが、LED電球は安くても1,000円から1,500円ほどになります。とはいえ、長い目で見るなら、LED電球は寿命が長いため、結局はLEDを使う方がお得です。また、LEDは熱がこもる場所には適していません。どこにでも使えるというわけではないのです。照度は十分にありますが、すべての角度に均一に光を放射できません。そのため、角度によっては照度が足りなくなるケースもあるでしょう。

1-3.LEDを使うおすすめの場所

LED電球は、蛍光灯型の電球などとは異なり、スイッチを入れるとすぐに点灯します。そのため、トイレや洗面所などでの使用がおすすめです。また、玄関や部屋の照明としてもよいでしょう。上手に使えば、間接照明として使うこともできます。LED電球自体は白熱電球とは異なり、熱くなりません。そのため、熱を避けたい場所での照明にも適しています。

LEDは長持ちするけれど価格が高くなることがデメリットなんですね。
はい。ですから、よく使う場所の電灯からLEDにしていくのもおすすめです。

2.白熱電球のメリットとデメリットを比較

2-1.白熱電球のメリット

白熱電球のメリットは手頃さです。単価が安いため、購入しやすく、購入場所も選びません。また、スイッチを入れてすぐに点灯するのもメリットです。とはいえ、点灯スピードの点ではLED電球も白熱電球に劣るわけではないため、白熱電球だけが持つメリットとは言えません。白熱電球が持つ独特のメリットは、風情でしょう。ほかの電球にはない独特の味わいを持っており、部屋の雰囲気も落ち着いて見えます。照度も大きく広がる傾向があるので独特です。

2-2.白熱電球のデメリット

白熱電球は電気代が高いのが難点です。蛍光灯と比べても、5倍から6倍の電気代が必要になります。また、点灯時に熱くなるため、火災の原因にもなりかねません。寿命が短いのもデメリットです。点灯と消灯を繰り返すと白熱電球の内部にあるフィラメントが切れ、使えなくなります。毎日使用するなら、3か月から5か月くらいで寿命になるため、交換時期がすぐに来るでしょう。

2-3.白熱電球を使うおすすめの場所

白熱電球が持つ雰囲気は独特です。カフェやバーなどでは、電気代はかかっても好んで白熱電球を使う場所が多くあります。また、トイレや物置などすぐに点灯したい場所にも使うことが多いでしょう。また、照度をしっかり欲しい場所にも白熱電球がおすすめです。周りの温度に左右されずにしっかりした照度を保(たも)てます。とはいえ、最近はLED電球が優勢であるため、いままで白熱電球を使っていた場所もLED電球に変更していくケースが多いようです。今後の白熱電球の使用は全体的に減少していくでしょう。

白熱球は電気代が高いんですね。
はい。その一方で、独特の雰囲気があり、それが好きだという人も多いんです。

3.蛍光灯のメリットとデメリットを比較

3-1.蛍光灯のメリット

蛍光灯の消費電力はLEDの消費電力を大きく変わりません。そのため、LED電球が普及するまでは、「すぐに点灯する白熱電球」を選ぶか、「点灯に時間がかかっても電気代が安い蛍光灯か」という選択でした。また、照度も安定しており、広範囲を明るく照らすのもメリットのひとつです。寿命も白熱電球と比較するなら、長く使用できますが、LEDほどの長い寿命ではありません。

3-2.蛍光灯のデメリット

価格は白熱電球に比べるなら割高です。とはいえ、LEDより安い価格であるため、今後も広く使われていく照明のひとつでしょう。蛍光灯は点灯するのに時間がかかります。また、1部の蛍光灯用の照明器具は「グローランプ」と呼ばれるスターターが必要です。この照明器具の場合、LED電球に交換しても点灯しない場合があります。内部の安定器を外す工事が必要になり、電気工事士の資格が必要です。また、蛍光灯は温度が低いと照度が暗くなるのも難点でしょう。

3-3.蛍光灯を使うおすすめの場所

蛍光灯は温度さえ安定しているなら、オフィスや学校など全体的に照度が必要な場所に適しています。また、LED電球と比較するなら単価が安いため、電球交換時の出費も少なく済むでしょう。しかし、寿命は1年から2年ほどであるため、長い目で見るなら、電球部分の交換に手間や費用がかかります。そのため、最近では蛍光灯の照明機器をLEDに交換する企業や学校も多いようです。

蛍光灯はまだまだ照明の主流なんですね。
はい。幅広い場所で使われています。

まとめ

LED電球、白熱電球、蛍光灯にそれぞれメリットとデメリットがあります。とはいえ、長い目で見ればLEDの照明器具にする方が経済的なのは事実です。そのため、部屋全体のLEDの照明器具を交換するのもよい選択でしょう。その場合、不要になった照明器具はまとめて不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。まだ使用できる照明器具であれば、買い取りも期待できます。家まで引き取りに来てくれるのも便利です。詳しくは電話で不用品回収業者に相談しましょう。