吹き抜けの掃除方法とポイントを知ろう! 窓掃除の注意点は?
「吹き抜けをどう掃除したら良いのか分からない」「手が届かない部分の汚れを取りのぞけない」など、吹き抜け部分の掃除で悩んでいる方が多いのではないでしょうか。吹き抜けは開放的な空間を作り、通風と採光を高めることができると好評ですが、掃除のやり方で多くの方が頭を抱えます。高所はホコリがたまりやすく、吹き抜けの窓に結露が発生するとカビができるでしょう。定期的な清掃を行えば、カビの発生を未然に防ぎ清潔な環境を保ち続けることができます。そこで、本記事では、吹き抜けの掃除方法とポイントを解説しましょう。
この記事を読むことで、吹き抜けの掃除方法とポイントが分かります。悩んでいる方は、ぜひチェックしてください。
1.吹き抜けの掃除で押さえるべきこと
まずは、吹き抜けの構造や種類など基礎知識を理解し、どんな汚れがつきやすいのかチェックしましょう。また、掃除の時期と頻度、難しさ、業者へ依頼するケースについても説明します。
1-1.吹き抜けの魅力、構造
吹き抜けは、マンションのエントランスホールや戸建ての玄関・階段・リビング上などに設けられるスペースのことです。下階と上階を隔てる天井がないため、圧迫感を軽減させることができます。つまり、部屋を開放的に見せるのが吹き抜けの魅力なのです。また、吹き抜けにすると、上階に設けた窓から自然光を取り込むことができます。電気を利用しなくても、家の明るさを確保できるのは大きな魅力です。たとえ、隣の住宅との間隔が狭くても、吹き抜け構造にすれば天井から光を取り込めるでしょう。
1-2.吹き抜けの種類
立地・家の構造・デザインなどで吹き抜けの種類が変わります。吹き抜けを取り入れる際、最も注意すべきなのが「採光」「通風」「操作性」の3点を考慮した窓です。上部からの採光と通風を考慮して窓プランを考えれば、季節に合わせた光と風を取り入れることができます。中には、窓の開閉のしやすさや、掃除のしやすさを重視した吹き抜けもあるのです。どんな吹き抜けにしたいのか、何を求めるのかによって、具体的な吹き抜けのデザインが決まります。
1-3.どんな汚れがつきやすいの?
吹き抜けにつきやすい汚れは、ホコリとクモの巣がほとんどです。手の届かない高さにある出窓は、ホコリが溜(た)まりやすい傾向があります。日ごろから掃除できない場所で、空気の循環が悪いからです。定期的に窓を開閉し空気の入れ替えをしなければ、カビも発生します。外の気温が低く暖房をつけると、外と中の温度差が生じ結露が発生するのです。結露の発生で、さらにカビが増殖するでしょう。発生したカビから菌が室内の空気中に漂うおそれがあります。また、吹き抜けの隅(すみ)に、カビができると見た目も悪くなるのです。
1-4.掃除の時期、頻度は?
ホコリやクモの巣を取り払う簡単な掃除は、1か月に1度行ったほうが良いでしょう。そして、半年~1年に1度、カビの除去など入念な掃除を行ってください。毎日掃除をする必要はありませんが、定期的な清掃を心がけたほうがキレイな吹き抜けを維持し続けることができます。また、天気の良い日に窓を開けて掃除してください。自然光でまぶしさを感じる際は、曇りの日に掃除すると良いでしょう。こまめに掃除することで、大がかりな掃除が必要なくなります。年末の大掃除も楽になるので、ぜひ心がけてください。
1-5.吹き抜けの掃除は難しい?
吹き抜けは壁・窓・照明が高いところにあるため、掃除しにくい点がデメリットとなります。キッチン・リビングなどほかの場所を掃除するよりも困難なのは確かです。高いところの掃除は、落ちると大ケガをする危険性もあります。そのため、入念に準備をし安全確保を第一に掃除しなければなりません。
1-6.業者へ依頼するケース
カビが繁殖している・頑固な汚れになっている場合は、専門の清掃業者へ依頼したほうが良いでしょう。吹き抜けの掃除は自分でできますが、汚れやカビをキレイに除去できるとは限りません。また、高齢の方しかいない場合は非常に危険です。無理に掃除すると転落するおそれがあるため、業者への依頼をおすすめします。
2.吹き抜けの掃除方法は?
それでは、吹き抜けの掃除方法と必要な道具、注意点をチェックしていきましょう。
2-1.必要な道具は?
吹き抜けの掃除に必要な道具は以下のとおりです。
- 柄(え)の長いハンディーモップ
- ペーパーモップ
- 雑巾(ぞうきん)
- 掃除機
- ゴミ袋または新聞紙
- 脚立
上記の中でも、柄の長いハンディーモップが大活躍するアイテムとなります。自分の手で届かない場所だからこそ、長く伸びるハンディーモップやペーパーモップを用意すれば、簡単にホコリとクモの巣を落とすことができるでしょう。中には、掃除機につなげられるタイプもあるため、工夫すれば掃除が楽になりますよ
2-2.掃除方法と手順をチェック!
必要な道具が準備できたら、いよいよ掃除開始です。主に、以下の手順で吹き抜けの掃除を行ってください。
- 吹き抜けの下にあるものをすべてよける。動かせないものがある場合は、上から落ちるホコリで汚れないように新聞紙またはゴミ袋をかけてガードしよう
- ハンディーモップを最大限に伸ばし、壁・天上のホコリを払い落とす
- ペーパーモップに雑巾をつけて、届く場所にある窓を拭く
- 照明・シーリングファンに積もったホコリをハンディーモップで落とす
- 床に落ちたホコリやゴミを掃除機で吸い、吹き抜けまわりの窓を開けてホコリを一掃する
ホコリや汚れを払い落とす際に、かなりのホコリが舞い上がります。気になる方は、ホコリを吸い込まないようにマスクを装着すると安心です。掃除中に目の中へ入り込むおそれもあるため、念のためにゴーグルを使用するのも対策の1つでしょう。
2-3.天井の掃除方法
吹き抜けの天井部分は、最も困難な場所となります。ペーパーモップまたはハンディーモップで届く範囲なら、以下の方法で掃除してください。
- 下にある家具などにホコリがかぶらないよう新聞紙またはゴミ袋をかける
- ペーパーモップにドライシートをつけ、フローリングを吹くように天井をこする
- 気になる落ちにくい汚れはウェットシートにつけかえて拭く
- 落ちたホコリを掃除機で吸い取りキレイにする
2-4.カビの除去方法
吹き抜けにできたカビを除去するときは、しっかりした脚立を使いましょう。まずは、濡(ぬ)らした雑巾でホコリを除去します。次に、カビ取り剤を噴射し15分ほど放置した後、乾いた雑巾で拭き取りましょう。ただし、壁紙の種類によっては、カビ取り剤で変色するおそれがあります。不安な方は使用しないようが良いでしょう。また、頑固なカビはなかなか落ちないため、専門業者に依頼するのも選択肢の1つです。
2-5.注意点
最初に話をしたとおり、高所の吹き抜けは掃除が難しい場所です。脚立やハンディーモップでも届かない場所は、無理に自分で掃除しようとはせず専門の清掃業者に依頼してください。また、脚立を使用する際は、きちんと安定したものを選びましょう。安全確保のために、ほかの人に脚立を支えてもらうと安心して掃除ができます。何よりも安全第一に掃除を行うのが大切です。
3.吹き抜けの掃除ポイント
吹き抜けの掃除が楽になるポイントとコツを解説します。
3-1.2階に掃除道具を常備しておく
定期的な掃除ができるように、2階へ掃除道具を常備しておきましょう。たとえば、2階に柄が伸びるハンディーモップを準備しておけば、2階の掃除ついでに吹き抜けもキレイにできます。2階の廊下からハンディーモップを伸ばし掃除すると、天井の照明や窓の汚れも落とすことができるでしょう。こまめに掃除ができるように工夫することも大切なポイントです。
3-2.結露をこまめに拭き取る
雨の日は室内と室外の温度差によって、吹き抜けの窓部分に結露が発生しやすくなります。その結露を放置すると、カビの原因になるので注意が必要です。結露ができたときは、ハンディーモップの先端に乾いた布を巻きつけて拭き上げてください。できれば、吸水性に優れている布を使うと良いでしょう。また、水滴を拭き上げる際に、下へ水が落ちてしまうこともあります。吹き上げた後は、下に落ちた水滴もきちんと拭き取ってくださいね。
3-3.掃除グッズを活用する
困難な吹き抜けの掃除だからこそ、便利な掃除グッズを活用してください。ホームセンターなどに、さまざまな掃除グッズが販売されています。たとえば、3m以上伸びるハンディーモップや窓用の専用シートなどです。吹き抜けのデザインに適したグッズを選んで使うと良いでしょう。
3-4.雑巾やスポンジに直接クリーナー等を吹き付ける
吹き抜けの窓に洗剤・クリーナーを直接吹きかけるのが難しい場合は、先端に取り付けたハンディーモップに吹き付けてください。ただし、洗剤やクリーナーを吹き残してしまうと、窓が曇る原因となります。そのため、洗剤とクリーナーで拭き上げた後は、雑巾やスポンジを濡らして何度も水拭きしましょう。そして最後に、乾いた雑巾で仕上げればキレイにできます。
4.吹き抜けの掃除に関してよくある質問
吹き抜けの掃除に関してよくある質問を6つピックアップしてみました。
Q.吹き抜けを掃除しないとどうなるの?
A.ホコリが溜まり、アレルゲンによるアレルギー性鼻炎や子どもの喘息(ぜんそく)を引き起こす原因となります。アレルギーやアトピーなど健康に被害がおよぶ前に、きちんと掃除しなければなりません。また、掃除しない期間が長くなるほど、カビや汚れが頑固になり落ちにくくなります。スムーズに掃除ができるよう、定期的に行うことが大切なのです。
Q.おすすめの掃除グッズが知りたい
A.最長約5mまで伸びるハンディーモップ、静電気で汚れを付着するヘッドモップなどたくさんの種類があります。中でも、拭く・払う作業ができるだけでなく、掃除機のホースとつないで吸引できる天井専用のクリーナーモップがおすすめです。セットを上手に使用すれば、汚れも選ばず吹き抜け以外の場所でも活用できるでしょう。
Q.吹き抜けのカビ対策は?
A.前述したとおり、カビの原因は結露がほとんどです。結露をこまめに拭き上げるのはもちろんのこと、拭き取った後はエタノールで窓全体を拭いてください。エタノールはカビの発生を抑える作用があります。
Q.窓枠の掃除ポイントは?
A.窓枠の部分は、重曹水を活用してください。重曹水は大さじ4~5杯程度のお湯に重曹を大さじ1杯混ぜたものです。重曹水に浸した雑巾を固くしぼって、ハンディーモップへ巻きつけてから拭くと良いでしょう。そして、乾いた布で拭き上げてください。
Q.結露を防ぐポイントは?
A.結露が発生するたびに吹き上げるのは手間がかかりますよね。そんなときは、窓拭きの仕上げに「中性洗剤」をほんの数量混ぜた水を含ませた布を使用してください。水1カップに対し大さじ1杯程度を混ぜた水を布に含ませ、窓を拭き上げると洗剤に含まれる界面活性剤が水を弾いてくれるのです。結露は水滴にならず薄い膜をつくり、速く乾くでしょう。
Q.清掃業者が行う掃除はどんな内容?
A.ハウスクリーニング業者は、専用の洗剤・高所専用の道具などを使用し掃除を行います。実績が豊富な清掃業者に依頼すると、スピーディーかつ丁寧な作業をしてくれるはずです。こまめな清掃ができず、カビを発生させずキレイに保ちたい方は、窓に結露防止塗装を施すという選択があります。たとえば、ノン結露・ガイアなど結露対策塗料などです。これらの塗料を使うことで、長期間の結露防止対策ができ、掃除が楽になります。
まとめ
いかがでしたか? 吹き抜けは下階と上階がつながっているため、掃除が困難な場所です。頻繁に掃除する必要はありませんが、ホコリやクモの巣・カビが発生しやすい場所なので1か月に1回は簡単な掃除を心がけなければなりません。そして、結露が発生した際は乾いた雑巾で拭き上げてください。結露はカビの発生につながり、カビ菌が空気へ漂う不衛生な環境をつくってしまいます。清潔な空間を保ち続けるためにも、掃除方法とポイントを押さえて定期的な清掃を心がけてください。