部屋の臭いを解消する方法は? 簡単にできる対策や便利グッズを紹介
他人から部屋の匂いを指摘されて悩むことがありますよね? 部屋の臭いは、住んでいる本人でも気づかないことが多いものです。1人暮らしの場合、臭いを気にすることがないでしょう。部屋は、住人の臭いだけでなく、食品やカビなどの臭いも付着するため、気づかない間に悪臭が漂っているケースも珍しくありません。消臭グッズなどを用い、臭い対策をきちんと行いましょう。
部屋の臭いは、服や髪にも染みつきます。独特の臭いを放ち、周囲の人から嫌がられることがあるでしょう。また、急な来客に不快感を与えないために、部屋の臭いは早期に対処することが大切です。
1.部屋の臭いをチェックするポイント
部屋の臭いをチェックするポイントをご紹介します。
1-1.靴
靴は、汗が染み込んでいるため、臭いがこもりやすいものです。自分で臭いを嗅いで臭いと感じる場合は、玄関全体に悪臭が広がっている可能性があります。
1-2.エアコン
エアコンは、カビの有無を確かめましょう。内部にカビが生えている場合、臭いだけなく、カビの胞子を部屋中にばら撒(ま)いてしまうことになります。健康被害が起きる恐れがあるため、早期に対処しましょう。
1-3.排水口
排水口は、浴室と台所にあります。浴室の場合、髪の毛・皮脂・石けんカスなどが蓄積し、ぬめりが起きて悪臭となることが多いものです。台所の場合、食品カスや油分により、排水口がつまってしまい、腐敗臭を招くきっかけになります。
1-4.生ゴミの有無
生ゴミを放置している・ゴミ箱にそのまま入れているなどの場合、部屋に腐敗臭が漂います。夏場は特に腐敗が進みやすく、害虫の発生リスクも上がるため、生ゴミは冷暗所で保管するか、密閉しておきましょう。
1-5.生活臭
生活臭には、加齢臭・タバコ臭・ペット臭などがあります。生活臭はそれぞれの家庭で異なり、不快な臭いとなって定着するのが特徴です。
2.部屋が臭い原因は?
場所別に、部屋が臭くなる原因を考えていきましょう。
2-1.リビング
リビングは、汗・タバコ・食べ物など臭いがたまりやすい場所です。カーペットには足裏の汗が染み込み、カーテンにも生活臭が残ります。こまめに洗濯をし、臭いが定着しないようにすることが大切です。
2-2.台所
台所は、食べ物の腐敗臭や生ゴミの臭いが染みつきます。すき焼き・たこ焼き・もつ鍋などをやったあとは、特に消臭を意識しましょう。焼き肉などの場合、にんにく臭がこびりつきます。時間が経過すると取れにくくなるため、注意が必要です。
2-3.風呂場
風呂場は、カビや水垢(みずあか)などから臭いを放ちます。こまめに掃除をし、臭いが発生しにくい環境を維持しましょう。また、風呂場で洗濯物を干している場合は、生乾き臭が発生します。なるべく屋外で干すか、コインランドリーなどを活用し、臭いの発生を予防してください。
2-4.トイレ
トイレは、アンモニア臭が強く感じられる場所です。便器は、尿石がこびりついて頑固な汚れとなり、刺激が強い臭いを発します。また、排水口のつまりがある場合、下水臭さを感じるケースもあるでしょう。使ったら掃除をするという習慣を持つことで、臭いを和らげることができます。
2-5.ペットを飼っている場合
1人暮らしでも、犬・猫・うさぎなどのペットを飼うケースが増えました。ペットの体臭だけでなく、排泄物がきちんと掃除されていないと、アンモニア臭が残ってしまうのです。室内飼いをする場合は、排泄物の処理をきちんと行い、ハウスやケージもこまめに掃除しましょう。
2-6.寝室
寝室は、汗臭や加齢臭の定着に注意が必要です。人は、睡眠中にコップ1杯の汗をかきます。シーツや枕カバーだけでなく、マットレスや布団にも臭いが残るため、定期的に干すことが大切です。洗えるものは週1回を目安に洗濯をし、清潔な睡眠環境を維持しましょう。
3.部屋の臭い対策
部屋の臭いに有効な対策をご紹介します。簡単に実践できる方法なので、臭い解消に役立ててください。
3-1.換気
部屋の空気を入れ替えるため、1日1回は換気を行いましょう。空気が循環するだけで、室内の嫌な臭いを和らげることができます。ただし、換気を行う場合は、窓を2箇所以上開けることがポイントです。通気が確保できない部屋では、サーキュレーターを使って風が循環するように工夫してみましょう。
3-2.拭き掃除をする
床の拭き掃除も、臭い解消に役立ちます。フローリングの床には、皮脂・調理時の油・ホコリ・食べカスなどが残っているからです。フローリングワイパーなどを使って普段から拭き掃除をし、汚れの定着を防ぎましょう。
3-3.エアコン掃除
エアコンは、カビの温床であるため、定期的な掃除が必要です。フィルターのホコリは日常清掃で取り除き、内部のカビがひどい場合は洗浄スプレーでメンテナンスをしましょう。
4.おすすめの消臭グッズ
部屋の消臭に役立つグッズをご紹介します。
4-1.空気清浄機
空気清浄機は、1台あると便利です。喫煙者・ペットがいる家庭では、脱臭機能が高いものを選びましょう。設置場所に応じた畳数を確認してください。ただし、空気清浄機はフィルターの掃除が必要です。ホコリを取り除き、こまめに水洗いをするなど、清潔な状態を維持してください。
4-2.市販の消臭剤
市販の消臭剤は、香りで臭いを消すタイプではないものを選びましょう。使用環境により異なりますが、消臭効果が薄れてきたら、新しいものに交換してください。市販の消臭剤は場所を取らないため、さまざまな場所に設置できるのがメリットです。
4-3.重曹
重曹には、消臭効果があります。瓶などに重曹を入れ、ガーゼで瓶の口にふたをして使いましょう。小袋に入れて靴の中に入れるだけで、靴の消臭もできます。さまざまなものに応用でき、安価で入手できるのも魅力です。
4-4.炭
炭にも脱臭作用があります。特に、玄関・トイレ・台所の臭いに有効です。かごなどに炭を入れて置くだけで、臭いと湿気対策にも役立つでしょう。ただし、1か月おきに天日干しをし、効果が持続するように工夫してください。
4-5.スチームアイロン
スチームアイロンは、布製品の消臭対策に便利です。スチームアイロンを使う際は、濡(ぬ)れタオルを併用しましょう。布製品に濡れタオルをあて、スチームアイロンをかけます。乾燥後は、臭いが和らぐでしょう。
5.部屋の脱臭をプロに依頼するには?
部屋の脱臭は、プロの業者に依頼することができます。自力での解決が難しい場合は、業者の利用も考えてみましょう。
5-1.業者への依頼方法
業者は、ハウスクリーニングなどを専門に行う業者がおすすめです。ゴミ屋敷などの片づけを手がける業者も、脱臭の技術を持っています。インターネットで「ハウスクリーニング 地域名 業者」などのキーワードで検索してください。お住まいの近くで業者を探すことができるでしょう。業者のホームページから問い合わせフォームなどを利用し、依頼内容や費用などを確認してください。
5-2.ハウスクリーニングや脱臭の実績が豊富な業者を選ぶこと
脱臭方法や仕上がり具合は、業者によって異なります。ハウスクリーニングや脱臭の実績が豊富な業者なら、熟練した技術を持っており、確実に部屋の臭いを解消してくれるでしょう。また、見積時に担当者の対応や作業に対する信念などをチェックしておき、質のいい業者を見つけましょう。
5-3.ゴミ処理に関する許可番号が未取得・事業所をきちんと構えていない業者は避けること
ゴミの処理には、自治体から一般廃棄物収集運搬業や産業廃棄物収集業の許可を取得する必要があります。許可番号が未取得である業者や、事業所を構えずに廃品回収車だけで営業する業者は、実態が不明であるため、トラブルなどに巻き込まれる恐れがあるでしょう。利用しないことが身を守る手段です。
6.部屋の臭いでよくある質問
部屋の臭いに関する質問を集めました。
Q.ストレスを抱えている人は体臭が強くなり、部屋の臭いもきつくなるのか?
A.はい、なります。ストレスによって肝臓の活動が悪くなり、体内でアンモニアの分解がされなくなるからです。アンモニアを含む体臭を、疲労臭と呼びます。ストレスが蓄積している方は、疲労臭が部屋に定着しやすいので注意してください。
Q.ソファーやクッションなどが布製品の場合はどうすべきか?
A.カバーを取り外して洗うか、消臭スプレーなどを活用して臭いを消しましょう。布製品は、食べ物の臭いが付着しやすく、なかなか取れないのが難点です。すき焼きやたこ焼きなどのパーティーをしたあとなどは、食べ物の臭いだけでなく、いろいろな人の体臭も染みつくため、入念なケアが必要でしょう。
Q.お灸(きゅう)を使う場合に注意すべきことは?
A.お灸(きゅう)を使う際は、換気を心がけてください。煙の臭いは、部屋中に広がります。なるべく屋外に煙を逃がしながら使うことが大切です。
Q.カップラーメンの臭いも残りやすいのか?
A.はい、残ります。部屋の臭いは、日々の小さな出来事が積み重ねです。不快な臭いとなる前に、食べたらきれいに洗い、ゴミを家の中に置き去りにしないなど、きちんと片づける習慣を身につけましょう。
Q.換気は何分ぐらいすれば、部屋の臭いを解消できるのか?
A.1回の換気は、5〜10分程度で問題ありません。通気の状態や住宅環境により、換気の時間を長めに取るか、回数を増やしましょう。
まとめ
部屋の臭いは、自分では気づかない場合が多いものです。しかし、臭いは服や髪にも染みつき、人に不快感を与えてしまいます。そのため、臭いの原因を特定し、適切な対策を講じることが大切です。簡単な臭い対策と併せ、便利な消臭グッズを取り入れ、部屋の臭い解消に役立ててください。