塗装工事の工程で知っておきたいポイントは？ 流れや注意点も紹介！

1．塗装前の工程

まずは、実際の塗装に入る前の工程について解説しましょう。

1-1．近所への挨拶

塗装工事の際には近隣の家に迷惑をかけることになるため、まずはしっかり挨拶をしておきます。挨拶回りは施工業者がしてくれる場合もあるため、打ち合わせをしっかりとしておきましょう。

1-2．足場設置

足場の設置には半日～1日かかる場合がほとんどです。足場設置の妨げにならないよう、庭に置いてあるものをよけたり車を移動させたりしなければなりません。

1-3．高圧洗浄

塗装する前に外壁を高圧洗浄します。塗料の接着をよくするために、外壁に付着している汚れやカビ・コケなどを洗い落とす作業です。高圧洗浄機を使用できない場所は、手作業で汚れを落としていきます。通常、高圧洗浄は1日で完了しますが、汚れがひどい場合はさらにかかることになるでしょう。

1-4．下地処理

高圧洗浄後、劣化が気になる部分があれば下地処理が行われることになるでしょう。ひび割れや塗料のはがれ部分をシーリング材などで補修し、金属部分のサビも取り除きます。この作業をしっかり行うことで塗装の仕上がりにも影響が出るため、きちんと行われているか必ずチェックしてください。

1-5．養生

塗装面以外の箇所を保護するための養生を行います。エアコンの室外機や車・バイクなども、ビニールシートをかぶせて保護する場合があるでしょう。この作業は丁寧に行う必要があるため、丸1日かかる場合がほとんどです。

2．塗装中の工程

次に、塗装中の工程について詳しく解説しましょう。

2-1．下塗り

まずは、塗料の密着性を高めるために下塗りを行います。下塗り材は仕上がりの色と異なる場合も多く、一般的に用いられるのは無色透明や白です。仕上がりの色と違っても慌てる必要はありません。また、下塗りの工程を飛ばして手抜き工事をするような悪徳業者も多いため、十分注意してください。

2-2．中塗り

下塗りが乾いたら中塗りの作業が行われます。初めて仕上がりとなる色を付けていくため、建物の雰囲気が大きく変わることになるでしょう。下塗り材に比べて臭いを強く感じやすいので、窓を開けたり換気扇を回したりするのはやめてください。

2-3．上塗り

中塗りが乾燥したら、仕上げとなる上塗りの作業に入ります。中塗りと同じ塗料を使用しますが、2回塗るのは塗膜に厚みを出すためです。上塗りの乾燥時間は使用する塗料によって異なります。

3．塗装後の工程

最後に、塗装後の工程について解説します。

3-1．完了検査

塗装が完了したら、仕上がりを細かくチェックする完了検査が行われます。必要に応じて手直しを行うため、丸1日かかる場合もあるでしょう。施工依頼主が施工管理者と一緒に現場をチェックして回ることもあります。

3-2．足場解体

引き渡しの前に足場の解体が行われます。組み立てのときに比べて少し早めに完了する場合が多いでしょう。トラックの出入り時間などをあらかじめ確認しておいてください。

3-3．清掃

足場の解体・撤去後は、移動していたものを元に戻し、清掃をして完了となります。最後にご近所へ挨拶へ伺い、無事工事が終わった旨を伝えてくるとよいでしょう。

4．塗装工事の工程に関するよくある質問

「塗装工事の工程について知りたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。

Q．事前に伝えられた工事期間が極端に短いのですが、大丈夫でしょうか？
A．工程を省いたり乾燥時間を短くしたりしている可能性もあります。理由をきちんと説明してもらってください。

Q．工事期間が予定より延びることもあるのでしょうか？
A．はい。雨の日があったり補修工事に時間がかかったりした場合などは予定どおりに終わらないこともあります。

Q．工事前の挨拶回りには、粗品を持っていったほうがよいでしょうか？
A．豪華なものでなくてよいので、500円以内のタオルや石けんなどを持参するのがおすすめです。

Q．工事中は毎日作業を見にいかなければなりませんか？
A．工程どおり進んでいるか確認するためにも、できれば毎日見にいったほうがよいでしょう。

Q．外壁塗装工事で多いご近所トラブルを教えてください。
A．塗料が隣家の外壁に飛んだ・臭いのせいで窓を開けられないと苦情がきた・資材が道路に置いてあって邪魔になったなどのトラブルが多いでしょう。

まとめ

塗装工事の工程について、詳しい内容や押さえておきたいポイントを詳しく解説しました。塗装工事にはたくさんの工程があるため、業者任せにせずきちんと把握しておくことが大切です。安心して工事を依頼できるように、チェックすべきポイントを知っておくとよいでしょう。