スレート屋根の耐久性について
屋根の張り替え、リフォームなどをお考えの方は「スレート屋根」という用語をご覧になったことがあるでしょう。ご覧になったことが無い方のためにも、ここではスレート屋根の説明、屋根の耐久性について詳しくご紹介したいと思います。ぜひ、屋根選びの参考として本記事をご参照ください。
スレート屋根とは?
スレート屋根は耐久性に優れた屋根剤として人気の建材です。
そもそも、スレート屋根とは?
スレート屋根は、粘土板岩を使った建築材料の名称です。またスレート屋根は、別名カラーベスト、コロニアル、スレートなどの呼び名でも親しまれています。
スレート屋根は、大きく分けて次の4つの種類に分類できます。
- 天然スレート
- 無石綿スレート
- 石綿スレート
- セメント系スレート
天然スレートとは名前の通り、天然の石を使ったものです。石を使っているため、その分価格も高くなっていますが、他のスレート屋根と比べても天然の建材だけが持つ、ナチュラルな雰囲気が特徴となっています。
石綿スレートとは、セメントやアスベストを混ぜ合わせたスレートで、対する無石綿スレートは、石綿の代わりにビニロンやパルプなどを混ぜ合わせて作っています。セメント系のスレートは、名前からも分かるようにセメントを主な原料としています。セメントの表面に着色を施しているのがセメント系スレートの特徴です。
スレート屋根の耐久性について
スレート屋根の耐久性は、瓦には若干劣るものの、耐熱性や遮音性、対塩害(海辺などの街に最適)には優れた建材となっています。また、スレート屋根はデザイン性にすぐれているため、リフォームや屋根の張り替えには最適な建材と言えるでしょう。
スレートの具体的な耐久年数
張り替えの時期は、10年〜15年と言われていますが、地域によって気象条件は異なるため、痛みが目立つようであれば、早めのメンテナンスや張り替えが必要となります。
アスベストの屋根って大丈夫なの?
2000年以降、アスベストの屋根の問題がクローズアップされ、現在では無石綿スレートやセメント系、天然スレートなどの建材が主流となりつつあります。ただ、天然スレートは建材の価格が高く、一般的な家屋には無石綿、セメント系スレートなどが広く使われるようになりました。
こんな症状が出たら・耐久性の限界かも?
雨漏り、苔、カビなどのほかに、ひび割れ、ずれ、色むらなどが目立つようであれば、屋根の耐久年数を過ぎている可能性があります。大切な家屋を痛めないためにも、早めの点検・対策を施すようにしましょう。