クロス張り替えの目安や方法を知りたい! 業者に頼まなくても可能?

クロスとは壁や天井に張られる仕上げ材のことです。かつては壁紙という名称が使われていました。紙以外にもビニールや木質、ガラス繊維などいろいろな素材が使われるようになったため、今ではクロスという名称の方が一般的になっています。クロスは年月が経過するにしたがって、汚れたり傷んだりしていくため、定期的に張り替えが必要です。しかし、張り替えのタイミングや業者選びに悩んでいる人も多いでしょう。
そこで、今回はクロスを張り替える目安や業者の選び方を解説します。

  1. クロスの用途や使用するメリット
  2. クロス張り替えの時期の目安や注意点
  3. クロス張り替えの流れ
  4. クロス張り替えに関するよくある質問
  5. おわりに

この記事を読めば、クロスの張り替えにかかる相場や日数などもよく分かることでしょう。興味がある人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.クロスの用途や使用するメリット

前述したように、クロスは壁や天井に張られる仕上げ材です。紙・ビニール・ガラス繊維などいろいろな素材がありますが、シート状になっており、張ったりはがしたりすることが比較的容易になっています。また、現在は技術の進歩により、消臭・防汚・防カビ・防音などの各種機能を持ったクロスも豊富です。クロスを張れば壁が汚れたり破損したりするのを防ぐだけでなく、クロスを張り替えれば、気軽に部屋の模様替えやリフォームもできます。

2.クロス張り替えの時期の目安や注意点

この項では、クロスを張り替える時期の目安や、張り替える際の注意点を解説します。

2-1.クロスを張り替える時期の目安とは?

クロスは、10~15年ほどたつと汚れが目立つようになります。特に、喫煙者がいる場合はクロスがヤニ変色してしまうことも珍しくありません。また、湿気対策が十分でないと、クロスの下にカビが生えてクロスを押し上げてしまうこともあります。ですから、

  • クロスの張り替えから10年以上がたち、汚れが目立ってきた
  • クロスがタバコのヤニで汚れてきた
  • クロスが触るとブカブカして、はがれてしまう
  • クロスの一部が破けた

という場合は、張り替えましょう。なお、賃貸住宅の場合は住人が引越すたびにクロスを張り替えるところも珍しくありません。

2-2.クロスの張り替えは自分でできる?

クロスは、ホームセンターなどにも売っています。自分でクロスを張り替える工程を紹介するサイトや動画などもアップされていますので、チャレンジしたくなる人もいるでしょう。しかし、クロスはただ張っておしまい、ではありません。

  • 古いクロスをはがす
  • 下地をクリーニングして、張りやすいように下地処理をする
  • クロスを張る

といった工程が必要です。ですから、幅広い面積のクロスを張る場合は、プロに任せた方がいいでしょう。どうしても自分でやってみたいという場合は、狭い面積の場所を探し、試しにクロス張りをしてみましょう。難しさが分かるはずです。

2-3.どんな場所にもクロスは張れるのか?

クロスが張られていた場所に、新しくクロスを張る場合は、問題ありません。しかし、砂壁や土壁など特殊な壁は下処理にも時間がかかります。そのため、費用も高くなるでしょう。しかし、砂壁や土壁にクロスを張れば、和室が一気にオシャレな洋室にもなります。

3.クロス張り替えの流れ

この項では、クロス張り替えにかかる費用や業者の選び方を解説しましょう。ぜひ、参考にしてください。

3-1.クロス張り替えの相場

クロス張り替えの相場は、1平方メートル当たり800~1,000円前後が相場です。特殊な壁紙を使用したり、砂壁や土壁にクロスを張る場合は、もう少し高くなるでしょう。また、クロス張り替えだけの料金なのか、下地処理から古いクロスの処分までを含んだ値段なのかを確かめておく必要があります。クロス張り自体の費用は安くても、別途下地処理や処分費用がかかるならば、かえって高くつくこともあるでしょう。

3-2.クロス張りにかかる日数

クロス張りにかかる時間は、クロスを張る面積によって異なります。6畳のワンルームだけならば1日で終わりますが、4LDKの家全体のクロスを張り替えたい、という場合は3日ほどかかるでしょう。この辺りは業者とよく相談してください。また、クロスを張り替える場合は、家中を一度に張り替えた方が統一感が出ます。また、クロス張りをする場合は、壁に密着させてある家具家電をすべて移動する必要もありますので、注意しましょう。別の部屋に移動するか、トランクルームなどを借りてください。

3-3.業者の選び方

クロス張りをしてくれる業者は、クロス張りを専門にしている業者と、リフォーム工事の一環としてクロス張り替えを請け負う会社があります。クロス張りを専門にしている業者の方が価格は安価ですが、リフォームを行うついでにクロスの張り替えをしたいという場合は、リフォーム業者に依頼した方がよい事もあるでしょう。複数社から見積もりを取り、費用を比べてみるのもひとつの方法です。

3-4.注意点

どのような業者であれ、実績が豊富なところを選びましょう。価格が安価でも職人の腕が未熟ならば、満足いく仕上がりにはなりません。アフターフォローが充実している会社や、口コミの評判が良い会社、長年地元密着で実績をあげてきた業者などを選ぶとよいですね。契約を急がせる業者は避けてください。

4.クロス張り替えに関するよくある質問

Q.クロス張り替えは、壁から天井まですべて一度に行う方が安くつきますか?
A.業者によるでしょう。たとえば、一度に大きなスペースの張り替えを依頼した場合、値引きしてくれることもあるはずです。

Q.クロス張り替えは、部屋ごとに違う製品を利用した場合の方が高くつきますか?
A.クロスの種類によるでしょう。クロスが特殊な効果をもつ場合は、1平方メートル当たりの単価が高くなります。

Q.古いクロスは、家庭ゴミとして処分することは可能でしょうか?
A.自治体の決まりによって異なります。あまりに大量に出た場合は、産業廃棄物扱いになるでしょう。

Q.クロスの上にクロスを重ね張りしてはダメですか?
A.やはり寿命は短くなります。クロスは壁に張るように作られていますし、クロス自体も汚れていますので、クリーニングをしても限界があるのです。そのため、下地に処理をした状態のところに張るケースと比べれば、はがれやすくなります。

Q.クロスを張らずに壁をむき出しにした場合、デメリットはあるでしょうか?
A.はい。壁自体に防汚処理などをしていない場合、建物自体の寿命が短くなります。

5.おわりに

いかがでしたか? 今回はクロス張り替えの目安や業者の選び方などを解説しました。クロスの張り替えは一見すると簡単そうですが、きれいに長持ちするように張るには熟練した技術が必要です。家中の壁に張られているクロスを張り替えたい場合は、無理をせずにプロに依頼しましょう。