ビル外壁の種類について解説! 種類ごとに補修方法は違うの?

「自社ビルの外壁を補修工事するタイミングや目安を知りたい」という人はいませんか? ビルの外壁にはさまざまな種類があり、それによって補修の目安やタイミングが異なります。ビルの外壁に使われている素材の種類を知れば、補修方法からタイミングまで、よく分かることでしょう。

そこで今回は、ビルの外壁に使われる素材の種類について解説します。

  1. ビルの外壁の種類
  2. ビルの外壁補修について
  3. ビルの外壁補修の手順や業者の選び方
  4. ビルの外壁に関するよくある質問

この記事を読めば、ビルの外壁を補修する方法や費用の目安なども分かるでしょう。ビルの外壁補修を考えている人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.ビルの外壁の種類

はじめに、ビルの外壁に使われる素材の種類を紹介します。

1-1.サイディングボード

サイディングボードとは、セメント質や繊維質を主な原材料にして板状に成型した外壁素材です。工場で生産し、現場で張りつけるだけでいいので、戸建て住宅からビルまで、幅広く外壁材料として使われています。材料により、窯業系・金属系・木質系・樹脂系などがありますが、ビルには金属系のサイディングボードが使われることが多いでしょう。スチールやアルミを材料とした金属系サイディングボードは軽くて耐久性が高いのが特徴です。しかし、汚れを放置しておくとサビが発生しやすくなるため、定期的な清掃が必要になります。

1-2.ガラス張り

新しいビルの外壁多く用いられているガラスは、ビルの軽量化やビルの建築コストを抑えることができます。しかし、建築物の構造上、外壁は屋根・柱・梁や床と共にビル全体を支えることになるので、ビルのデザインによってはガラス張りにできないこともあるでしょう。

1-3.石張り・タイル張り

モルタルの外壁の上に石材やタイルを張ることで、見栄えを良くしたり耐久性を高くしたりすることがありますます。特に、タイル材は耐候性に優れており、経年劣化による塗装の剝がれがほとんどありません。そのため、ラスター釉薬(ゆうやく)を用いたメタリックな輝きを持つ「ラスタータイル」などが、ビルの外壁に使われることが多いでしょう。石材では、大理石や石灰岩などが用いられ、高級感を出すことができます。その一方で、白色の固有物質が石材に付着する白華現象や、シーリング材の脂分が石の細孔に付着するシーリング汚染などが起こるため、定期的な清掃が必要です。

2.ビルの外壁補修について

この項では、ビルの外壁を補修する方法の代表例や種類、工法などを紹介します。

2-1.外壁の洗浄

外壁は風雨にさらされているので、定期的に洗浄が必要です。また、戦場によってさびや劣化を防ぐことができます。外壁の洗浄はビルの大きさによって日程や費用が異なりますが、洗浄だけならば足場を組む日数を含めて、1週間程度で終わることが多いでしょう。外壁を洗浄するタイミングは、3~5年に1度が平均です。

2-2.外壁の塗り直し

外壁素材がサイディングボードの場合、定期的に外壁塗装替えが必要です。外壁塗装替えは10~15年に一度行うのが相場ですが、塗料の種類やビルの建っている環境によって異なります。また、外壁塗装に使われる塗料は、耐用年数が長いもののほうが高価です。なお、外壁塗装替えを行うには、最低でも3週間以上かかります。

2-3.外壁の補修

タイルや石材・サイディングボードなどの外壁に使われているシーリング材が劣化すると、外壁素材の一部が落下する恐れがあります。シーリング材の寿命は10~15年といわれていますが、外壁素材の浮きやタイルの剝がれなどの状況を見て、補修するかどうかを決めましょう。外壁の補修は、規模ややり方によって完了までの時間は異なりますが、だいたい3週間以上かかると見ておいてください。

2-4.外壁の交換

外壁の劣化が激しい場合、サイディングボードやタイルなどの張り替えを行うことがあります。大規模な工事となり、費用もかかるでしょう。期間は半年以上かかることもあります。だいたい築30年以上たったビルの外壁を交換することが一般的です。モルタルの壁にタイルを張りつけるこにとにより、ビルの外見を若返らせることもできるでしょう。

3.ビルの外壁補修の手順や業者の選び方

この項では、ビルの外壁補修の手順や業者の選び方などを紹介します。

3-1.ビルの外壁補修は最低でも1か月以上はかかる

前述したように、ビルの外壁を洗浄するだけでも、1週間程度の時間がかかります。ビルが大きいほど日数がかかると覚えておきましょう。また、ビルの洗浄や補修を行うには足場を組む必要があります。足場を組み、撤去するにもそれぞれ1日以上必要です。

3-2.外壁補修は調査から、塗り直しは洗浄から始める

外壁補修は、調査をして外壁の劣化具合を確かめ、補修箇所を特定します。塗り直しの場合は、外壁を洗浄し、軽い補修を施してから行うのが一般的です。ですから、依頼してすぐに補修や塗り直しが始まるわけではありません。申し込んでから半月後くらいに修理や塗り直しが始まることもあるでしょう。ですから、時間に余裕を持って申し込んでください。

3-3.業者は実績やアフターフォローで選ぶ

ビルの外壁補修やが外壁の塗り直しは、工事の内容だけでなく、ビルの大きさや外壁の種類などによって費用が異なります。また、足場を作るのか、足場を作らない工法で行うかによっても費用が変わってくるでしょう。業者に依頼する場合は、複数の業者に見積もりを依頼し、比較してみることが大切です。業者によっては値段の安さをウリにしているところもありますが、値段よりも業者の実績やアフターフォローの手厚さ、顧客への対応で選びましょう。特に、外壁塗装は、塗料を一定の厚さに塗らないと、防水や防塵(ぼうじん)といった塗料の効果が発揮されません。

4.ビルの外壁に関するよくある質問

この項では、ビルの外壁に関する質問を紹介します。

Q.ビルの外壁のメンテナンスをしないとどうなるでしょうか?
A.外壁がタイルの場合、落剝が起こることもありますます。また、サイディングの場合、塗装が剝げて雨漏りなどが起こることもあるでしょう。ビルそのものの寿命が短くなります。

Q.ガラスの外壁は清掃をしていれば大丈夫ですか?
A.はい。ガラスを交換するまで定期的な清掃がメンテナンス方法になります。

Q.外壁補修のタイミングは目で見て分かるでしょうか?
A.コーキングのひび割れ、タイルの浮きなどが確認できたら、至急修理が必要になります。

Q.外壁補修は必ず足場を組まなければなりませんか?
A.足場を組まず、その分費用を安くあげることをウリにしている業者もあります。費用を節約したい場合は利用してみましょう。

Q.外壁補修は最低でもどのくらいかかりますか?
A.戦場だけならば数十万円~、補修や塗装の塗り直しは数百万円~が相場でしょう。

まとめ

今回は、ビルの外壁の種類や補修について解説しました。ビルの外壁にはいろいろな種類がありますが、どんなものでも定期的なメンテナンスが大切です。10~15年を1つの目安とし、外壁補修を行いましょう。