外壁の適切な塗り替え時期は? 業者選びのポイントや注意点も紹介!

「外壁の塗り替えをいつ依頼すればよいのか分からない」とお悩みではありませんか?  外壁塗装は建物を保護する重要な役割を果たしています。しかし、年月とともに劣化し、塗料が持つ効果を発揮できなくなってくるのです。そのため、定期的に塗り替えをしなければなりません。

この記事では、外壁の塗り替え時期の目安や塗り替えに適した時期などをご紹介しましょう。

  1. 外壁を塗り替える時期の目安は?
  2. 外壁の塗り替えに適した季節
  3. 外壁塗装業者を選ぶ3つのポイント
  4. 外壁塗装を業者に依頼する際の注意点
  5. 外壁の塗り替えに関するよくある質問

この記事を読むことで、外壁の塗り替えが必要な症状や、季節ごとの塗り替えのメリットなどが分かるはずです。ぜひ参考にしてください。

1.外壁を塗り替える時期の目安は?

以下のようなタイミングで外壁の塗り替えを検討する人が多くなっています。

1-1.劣化症状が出てきている

塗り替えのタイミングとして最も多いのが、外壁に劣化症状が出てきたときです。常に雨風や紫外線の影響を受けている外壁は、年月の経過とともに劣化が進んでいます。そのまま放置すると建物を保護するための役割を果たすことができなくなってしまうため、早めに塗り替えを検討しなければなりません。塗り替えを検討すべき外壁の劣化症状には、以下のようなものがあります。

  • ひび割れ
  • チョーキング現象
  • 剝がれ
  • 膨れ
  • カビ・コケ・藻の繁殖

1-2.塗料の耐用年数が過ぎている

外壁に使用している塗料は、種類によって耐用年数が決まっています。耐用年数を過ぎた塗料は機能が低下しているため、そのままにしておくとひび割れや剝がれなどの劣化症状が起こりやすくなってしまうのです。そのため、耐用年数を目安にして塗り替えを検討する人も少なくありません。外壁に使用されることが多い塗料の耐用年数は以下のとおりです。

  • ウレタン系塗料:5~7年
  • シリコン系塗料:7~12年
  • ラジカル系塗料:8~13年
  • フッ素系塗料:10~15年

1-3.ライフステージに合わせたタイミングで

外壁の塗り替えには高額な費用がかかるため、劣化状況や塗料の寿命だけに合わせて塗る替え時期を決めるのは難しい場合も多いでしょう。「出産や子どもの進学など、特にお金が必要な時期は避けたい」となれば、塗り替えのタイミングも決めやすくなってくるはずです。今すぐ塗り替えが必要な状況なのか、まだそこまで慌てなくてもよいのかを判断するためにも、業者に外壁の状態を点検してもらうとよいでしょう。

2.外壁の塗り替えに適した季節

外壁の塗り替え工事には、どの季節が適しているのでしょうか。季節ごとのメリット・デメリットも合わせてご紹介します。

2-1.春と秋がベストシーズンといわれている

外壁塗装に適している季節は春と秋です。その理由には、気温が低すぎず高すぎないことが挙げられます。たとえば、気温が低い冬は積雪や霜に注意が必要なだけでなく、5℃以下の日は塗装ができません。一方、夏は塗装面の温度が上がりすぎると作業できなくなること・養生で窓が開けられなくなると室内が暑くなりすぎてしまうことがデメリットです。その点、春と秋は比較的気温も安定しているため、職人にとっても作業しやすい季節といえます。実際に、春と秋は外壁塗装の依頼が殺到する業者も少なくありません。

2-2.外壁塗装に向かない条件は?

春と秋がベストシーズンといっても、そのほかの季節に外壁塗装ができないというわけではありません。外壁塗装は気温5℃以上、湿度85%未満であればできるため、この条件に当てはまっていれば依頼することは可能です。そのため、地域によっても外壁塗装に適した時期というのは異なります。ただし、外壁塗装に向かない条件は共通しているため、確認しておきましょう。以下のような条件のときは、外壁塗装に向いていません。

  • 気温5℃以下
  • 湿度85%以上
  • 雨や雪が降っている
  • 結露が発生している

2-3.季節ごとの対応をしっかりしてくれる業者を選ぶ

外壁塗装に向かない条件を見ると、梅雨時期などは塗装を依頼できないと思う人も多いでしょう。しかし、業者として塗装工事を受け付けていないわけではありません。もちろん、雨が降っている日や湿度が高い日が多いため、作業を中断することはあります。しかし、そんな中でも適切な対応ができる業者に依頼すれば、特に問題なく外壁を塗り替えてもらうことは可能です。むしろ、繁忙期でない時期は費用を安く設定している業者が多いため、お得に塗り替えを依頼できるチャンスでもあります。

3.外壁塗装業者を選ぶ3つのポイント

優良な外壁塗装業者を選ぶためにチェックすべきポイントをご紹介しましょう。

3-1.豊富な実績がある

まずは、豊富な実績がある業者かどうかをチェックしましょう。実績が豊富な業者であれば、どのタイミングで外壁の塗り替えをおこなうべきか、外壁の状況から判断する力を持っているはずです。塗料に関する詳しい知識もあるため、その家に合った塗料を提案してくれます。また、季節ごとの塗装時の注意点も知っているので、どの季節に依頼しても適切に対応してくれるでしょう。実績が豊富ということは、多くの人たちから信頼されている優良な業者であるという判断材料になります。

3-2.対応が丁寧

対応の丁寧さも必ずチェックしてください。外壁の塗り替えを依頼するタイミングによっては、雨や湿度・気温などの影響で作業が中断されることもあります。そんなとき、施主が不安に感じることがないよう、素早く判断してきちんと説明してくれる業者であれば心強いでしょう。そういった気配りができる業者を選ぶのがおすすめです。

3-3.アフターフォローが充実している

充実したアフターフォローをしてくれるかどうかも、業者選びの重要なポイントになります。施工後、万が一何らかのトラブルが発生した場合、どのように対応してくれるのか確認しておきましょう。また、無料点検などのアフターサービスがあるとさらに安心です。施工後も責任を持って対応してくれる業者は信頼できます。

4.外壁塗装を業者に依頼する際の注意点

外壁の塗り替えを業者に依頼するにあたって、知っておきたい注意点をご紹介しましょう。

4-1.最初から1社に絞らない

外壁塗装業者は全国に数多くありますが、最初から1社に絞るのではなく、複数の業者を比較して選ぶようにしましょう。少なくとも3社以上に無料見積もりを依頼し、その内容を比較してみてください。外壁塗装には定価がないといわれているため、この方法で大まかな相場を把握しておくとよいでしょう。そうすれば、提示された金額が相場の範囲内かが分かるはずです。

4-2.悪質業者の特徴を知っておく

外壁塗装業者には悪質な業者が多いといわれています。実際に、見積もりにはない高額な追加料金を請求された例や、手抜き工事をされた例なども数多く報告されているのです。そのようなトラブルに巻き込まれないためにも、悪質業者に多い特徴や手口を把握しておくことをおすすめします。以下のような業者には十分注意してください。

  • 突然訪問してきて不安をあおり、塗装をすすめてくる
  • 契約を強引に迫る
  • 大幅な値下げをしてくる
  • オリジナル塗料の使用をすすめてくる

5.外壁の塗り替えに関するよくある質問

「外壁の塗り替えを依頼したい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。

Q.外壁が変色してきているのですが、すぐ塗り替えたほうがよいですか?
A.変色は塗料の耐久性が低下してくることで起こりますが、すぐに塗り替えが必要というわけではありません。ただし、このまま放置するとやがてひび割れなどの劣化症状が起こるため、塗り替えのタイミングが近いということは覚えておくとよいでしょう。

Q.外壁の塗り替えをするメリットを教えてください。
A.家の見た目をよくする・雨水の浸入を防ぐ・建物としての寿命を延ばすなどのメリットがあります。

Q.外壁の塗り替え工事には何日くらいかかるのでしょうか?
A.30坪の一戸建てを例に挙げると、7日~12日程度かかるのが一般的です。雨が多い時期などは工事が中断されることも考えられるため、2週間ほどかかると思っておいたほうがよいでしょう。

Q.外壁塗装を依頼する時期によって値下げ交渉に応じてもらえるというのは本当ですか?
A.業者にもよりますが、その可能性はあります。特に、梅雨時期や冬は外壁塗装の依頼数が少ないため、交渉すれば割引してもらえる場合も多いです。

Q.外壁塗装でよくある手抜き工事にはどのようなものがありますか?
A.「塗料を規定より薄めて使われた」「3度塗りが必要なのに2度しか塗らなかった」などの例が多いです。

まとめ

外壁を塗り替える時期の目安や塗装に適した時期・業者の選び方などを詳しくご紹介しました。外壁塗装は家を守る重要なものなので、適切なタイミングで信頼のおける業者に塗り替えを依頼すべきです。悪質業者に任せてしまい、悔しい思いをすることがないよう、業者選びは慎重におこなってください。