フローリングリフォームを検討すべき時期は? 工法や業者の選び方も
「フローリングのリフォームを検討すべきか迷っている」「どんなタイミングでリフォームすべきか?」とお悩みではありませんか? 家の中でも特に広い面積を占めているため、リフォームする際には慎重に検討することが大切です。
この記事では、フローリングリフォームのタイミングやリフォームするメリット・工事の流れなどを詳しくご紹介しましょう。
- フローリングリフォームが必要なときは?
- フローリングをリフォームする3つのメリット
- フローリングリフォームの種類を紹介
- フローリングリフォームを依頼するには?
- フローリングリフォームに関するよくある質問
この記事を読むことで、フローリングの素材ごとの寿命や施工業者選びのコツなどがわかるはずです。ぜひ参考にしてください。
1.フローリングリフォームが必要なときは?
フローリングのリフォームが必要と感じるタイミングについてご紹介します。
1-1.傷みが気になるようになってきたとき
多くの場合、傷や凹み・汚れなどの傷みが目立つようになってきたタイミングでフローリングのリフォームを検討することになるでしょう。いくら気をつけて生活していても、家具を動かしたときについた傷や、ものを落としてできた凹みなどがどんどん目立ってくるはずです。また、フローリングにも寿命があり、寿命を過ぎたころから「汚れが落ちなくなってきた」「色あせが目立つ」などの不具合も現れやすくなります。一般的なフローリングの寿命は15~20年、クッションフロアだと10年前後といわれているため、目安にするとよいでしょう。
1-2.部屋の雰囲気を一新したいとき
フローリングを張り替えると部屋に雰囲気が大きく変わります。暗いイメージの部屋を明るくしたりナチュラルテイストの部屋をモダンテイストに変えたりすることもできるでしょう。また、白色のフローリングだと部屋を広く見せる効果があり、ベージュ系のフローリングだと温かみのある雰囲気に仕上げることができます。どんな部屋にしたいのかを明確にした上で、理想に近いものを選ぶとよいでしょう。
1-3.滑りやすくて危険を感じるようになったとき
「フローリングが滑りやすくなってきた」と感じるときも、リフォームを検討すべきタイミングといえます。フローリングが滑りやすくなるのはワックスが剝がれてきていることに主な原因がありますが、フローリング自体の劣化が原因の場合も考えられるのです。この場合はワックスを塗り直すより、フローリングをリフォームすることを検討したほうがよいでしょう。
2.フローリングをリフォームする3つのメリット
フローリングをリフォームすることにはどのようなメリットがあるのかをまとめました。
2-1.家の寿命をのばすことができる
床にきしみや傾きがある場合は、下地部分が劣化している可能性が高いでしょう。そのまま放置すると床下で劣化による被害が広がり、大がかりな工事が必要な状態になってしまいます。フローリングをリフォームする際に下地部分の調査・点検もしてもらい、必要な補修をおこなえば家の寿命をのばすことにもつながるのです。
2-2.機能性を高めることができる
最近はさまざまな優れた機能を持つフローリング材も登場しています。たとえば、小さな子どもがいる家庭には、アレルギーの原因となる物質の発生を抑える効果があるフローリングがおすすめです。また、ペットが歩くときに負担をかけにくいフローリング材や、滑りにくさに配慮したフローリング材などもあります。このように、リフォームによって機能性の優れたフローリング材を選ぶことで、生活を快適にすることもできるのです。
2-3.気持ちが明るくなる
前述したように、フローリングをリフォームすると部屋の雰囲気が大きく変わります。さらに、傷や汚れが目立っていたフローリングが新しくきれいになることで、気持ちも明るくなるでしょう。毎日の生活にも張りが出るはずです。
3.フローリングリフォームの種類を紹介
フローリングのリフォームを業者に依頼した場合、以下のような2種類の工法からどちらか適したほうを選んで工事することになります。
3-1.張り替え工法
張り替え工法とは、現在のフローリングをすべて剝がして新しいフローリングに張り替える工法です。畳からフローリングに交換する場合や、クッションフロアをフローリングに変える場合などはこの工法が用いられます。また、築10年以上経過している住宅だと、下地の腐食やシロアリの発生をチェックするためにいったんフローリングを剝がして点検しておくと安心です。そのため、張り替え工法をすすめられることが多いでしょう。
3-2.重ね張り工法
重ね張り工法は、既存のフローリングをそのまま残し、その上から新しいフローリングを張り付けていく工法です。気になる症状がフローリング表面の傷や汚れだけで、反りや浮き・傾きなどがない場合は、重ね張り工法で対応できる可能性があります。古いフローリングを剝がして撤去する作業が必要ない分、工期や費用が抑えられるのがメリットです。
4.フローリングリフォームを依頼するには?
フローリングリフォームを業者に依頼する際の流れや業者選びのコツなどをまとめました。
4-1.まずは一括見積もりの依頼を
業者選びの失敗を防ぐためにも、まずは複数の業者に一括見積もりを依頼しましょう。最低でも3社の見積もりを比較し、大まかな相場を把握することをおすすめします。金額はもちろんのこと、サービス内容や対応の丁寧さなども同時にチェックし、信頼できる業者を選んでください。
4-2.業者選びでチェックするポイントは?
リフォームを依頼する業者は、以下のポイントをチェックして選ぶことをおすすめします。
- 豊富な実績があるか
- 料金体系が明確か
- 見積書に詳細が記載されているか
- アフターフォローや保証の内容は充実しているか
- 丁寧でスピーディーな対応か
4-3.飛び込みの訪問営業には注意
アポなしで突然訪問してくる業者には十分注意してください。無料点検などを装って家に入り込み、不安をあおってリフォームをすすめてくる悪徳業者も存在します。優良な業者は飛び込みで営業にくるようなことはしないということを覚えておくとよいでしょう。
5.フローリングリフォームに関するよくある質問
「フローリングのリフォームを検討している」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。
Q.梅雨の時期になるとフローリングがきしむのですが、早急にリフォームしたほうがよいでしょうか?
A.梅雨時期だけに起こる症状であれば、湿度の変化が原因である可能性が高いため、すぐに補修する必要はありません。慢性的にきしむようになったら業者に相談してみるとよいでしょう。
Q.フローリングリフォームには何日くらいかかるのですか?
A.範囲や工法にもよりますが、早ければ1日で完了します。畳からフローリングへの交換だと2日程度が工期の目安です。
Q.フローリングの張り替えは自分でもできますか?
A.貼ったりはめたりするだけで簡単にリフォームできるフローリング材も市販されていますが、失敗する可能性が高いのでおすすめできません。部分的な張り替えであればDIYでもうまくいく可能性がありますが、広範囲にわたるリフォームは業者に依頼したほうが確実でしょう。
Q.張り替え工法と重ね張り工法では、費用にどのくらい差がありますか?
A.8帖のリビングを例に挙げた場合、張り替えだと10万~20万円前後、重ね張りだと8万~18万円前後が相場です。
Q.フローリングリフォームにかかる費用内訳を教えてください。
A.床材代のほか、下地補修費用や職人の作業費・廃材の撤去費・養生費用などがかかります。
まとめ
フローリングのリフォームが必要なタイミングやリフォームするメリット・リフォームの種類などを詳しくご紹介しました。フローリングは部屋の雰囲気に大きく影響するため、理想どおりの仕上がりになるよう、慎重にリフォームを進めていく必要があります。ぜひこの記事を参考に、満足のいくフローリングリフォームをしてください。